【ネオス最前線】IoTを中心にデバイス事業を加速
ハードウエアの次代をIoTデバイスで拓く

サービスアウトライン

 ネオスは、IoT 市場の 本格的拡大を睨み、中国に製造拠点を有してスマートデバイス製品の開発・製造を行っている株式会社ジェネシスホールディングス(以下、ジェネシス)との間で、2018年3月に同社の株式の追加取得を行 い、連結子会社化しました。ジェネシスは、顧客ニーズに合わせた小ロットで自由度の高いスマートデバイスを開発・製造するノウハウを持ち、格安スマホ市場の立ち上がりのきっかけとなった「イオンの格安スマホ」の提供をはじめ、ソースネクスト社の通訳デバイス「ポケトークW」の受託製造、タクシー向けICT機器の開発・製造などで業績を大きく伸ばしながら、タブレット、 スマートフォンのみならず VR デバイスや AI ロボットなど、さまざまな IoT デバイスの企画・開発・ 製造を手がけ成長し続けています。

 ネオスとの間では、これまでもキッズ向けタブレットや店舗向け O2O ソリューションなど、両社の持つ技術、ノウハウを融合したプロジェクトを共同で展開してきました。今後、ネオスが保有する最先端のソフトウェア技術や独自性のあるコンテンツ、サービスと、ジェネシスが保有する IoT デバイスのプロデュース力を組み合わせ、ハード /ソフト/コンテンツを融合した新たな IoT事業創出を推進していきます。

ジェネシス代表藤岡氏

Key Person

株式会社ジェネシスホールディングス 代表取締役社長 藤岡 淳一

 中国・深圳に日本向け製品に特化した製造拠点を保有し、顧客ニーズに合わせた小ロットで自由度の高いスマートデバイスを開発・製造。2018年には通訳デバイス「ポケトークW」(ソースネクスト社)の受託製造などで知名度を伸ばし、メディア出演など多忙な日々を送る。プライベートでは半年前からボクシングを始め、海外で奮闘する心身をリフレッシュしている。

 


深圳と日本をつなぐ強みを活かし、IT化の拡大需要に応える

ジェネシス代表藤岡氏

 私たちが生産拠点を置く深圳は、中国の中でもITやイノベーションの新しい技術が生まれては育っている先進都市で、この2年くらい非常に注目を浴びており、いろいろな視察団やツアーが毎日のように来ています。その中で日本から来られる方への応対に取り組んできた結果、弊社の工場は今、観光名所のようになっています。

 また日本では、基調講演を含め、経済産業省と一緒になってスタートアップ企業の支援を以前からやらせていただいており、こうした活動の中からコミュニティーが生まれています。ソースネクスト様との「POCKETALK(ポケトーク) W」は深圳の見学ツアーがきっかけとなり、日本からツアーに参加いただいた方とのご縁から案件化につながりました。タクシーの案件では、最初は製造受託のみでお手伝いさせていただいたのですが、日本交通様が弊社に出資をされて、設計まで含めて弊社と提携したいというお話をいただき、タクシー向けICT機器を設計から製造まで包括して受けさせていただく体制を整え、以来継続的にタクシー向けハードウェアの仕事をさせていただいています。

 このような通訳をIT化する、あるいはタクシーをIT化するという分野は、2020年の東京オリンピックやその後の万博というところにマッチしたカテゴリーでもあります。そうした今後の需要拡大を見据え、2019年春に、深圳法人の工場施設を拡張移転しました。これにより、生産ラインにさける面積は2倍近くにまで増え、従来は1日2000~3000台くらいだった生産キャパシティーが、4000~5000台ぐらいまで増加できる体制が整いました。 もともとはオフィス部門と生産部門に建物が分かれていましたが、今回それも統合しました。生産現場は常に何かしら起こりますが、そういう意味でもすぐに確認できますし、120名のスタッフ全員が近くにいることでより一体感も生まれると思います。製造実績

 

これからの課題は、人手不足を補うための自動化

 私たちの事業の強みとして、世界一といわれる電子材料のサプライチェーンが整っている深圳に工場を置くことで、非常にフレキシブルな対応ができるということがあります。我々はそれを「アジャイル量産」と呼び、その都度ソフトウェアを作るような感覚でハードウェアを作ることができます。
 一方で、深圳にはデメリットもあります。もともと深圳は、たくさん人がいて、人件費が安く、世界中から企業が進出して大量生産を進めてきましたが、その深圳が今では製造からシフトして、ハイテクなイノベーションなどの研究開発型の都市になってきました。その結果、人件費や不動産が急騰し、物価も毎年10%くらい上がっています。工場で働きたいと思うワーカーにとっては家賃や物価が高すぎて住めない、寄り付かない街になっています。マネジメント層などのホワイトカラーは多く住んでいる一方、工場で組み立てをしてくれるブルーカラーの人材が急速に枯渇しています。

 弊社ではワーカーさんに対して寮や食事の提供をし、同じ地域の工場の中でも特に高い給与を支給しています。それでも絶対数がいないので、人手不足になる。この問題は深刻であり、今後も改善しないため、そのために何をしているかというと、自動化への切り替えを進めています。組み立てを自動化できるところはオートメーションにして、どうしても人がやらなければいけないところだけ、人を当てる。この自動化の動きを、2018年の後半からかなり進めており、2019年春の工場拡張移転により新たにスペースもできたので、組み立てに限らず検品や梱包とかも含めて自動化をさらに加速していきます。

 ちなみに、今深圳では安く早くできる自動化の設備を売る会社が増えています。自動化というと何百万円もするロボット機械のイメージがあるかと思いますが、実はそうではなくて、何十万円くらいのレベルで設備をはんだ付けしたり張り物をしたりして、土台は今あるものを使いながら意外に安く自動化ができる。そういった「軽い自動化」がしやすい地域になっているため、そこは助かっています。ジェネシス深圳工場

日本に求められている「軽いIoT」の推進役をめざす

 ICT化のデバイス事業を引き続き進めていきますが、今後大きく伸びていくと思っているのはIoTの部分です。日本のIoTへの認識は世界のそれとは少し違っていて、大企業の工場のオートメーションをIoTで解決しましょう、何億円かかりますといった「重い」ものです。私たちはそこには興味はなくて、例えば自宅の洗剤の残量がスマホに送られてきてネットで自動注文できるものや、店舗にセンサーを入れてお客様の動線をビッグデータ化するといった、「軽いIoT」を進めていきたいと考えています。
 例えば端末だと1個3000~4000円くらい、情報収集のゲートウェイも1万円くらいで、深圳のサプライチェーンを使って小ロットで安く提供するというものが伸びていて、スタートアップや異業種のお客様が「軽いIoT」のサービスを始めるケースが非常に多くなっています。

 一方で、それをやろうとする新しい企業の人たちは、もともとハードウェアをやったことがなかったり、最近起業したばかりで初期投資ができなかったりしています。そういう方々に対して私たちは、「試作から量産、保守までハードウエア側は全部解決しますからお客様はサービスに専念してください」という形で、「軽いIoT」を全てバックアップするプラットフォームを新しく作りました。それを弊社での展開と併せて、日本の開発パートナー企業である株式会社ミラと合弁で深圳に立ち上げた会社も連携しながら、プラットフォーム事業をスタートさせています。初期費用が少なくて済み、短期間でやれる。ここが非常に重要ですジェネシス代表藤岡氏

 あとは、デバイスは精密機器ですので時には故障などありますが、日本のお客様は品質を特に気にされ、中国での調達は材料品質のばらつきもあるため、エンドユーザー様が使用する環境でいかに担保できるか、というところはよりこだわっていきたいと思います。その一環として、カスタマーサポートを国内の宮崎CSセンターで行なっています。ハードウエアそのものの修理だけでなくソフトやアプリを含めた不具合の原因の分析・切り分けまできめ細かく対応した有償サービスを始めたところ、多数のお申し込みをいただき、同センターは自立で運営できる状況になっています。

 

 従来私たちは製造の下請け、黒子として粛々とやってきましたが、深圳が注目され、「軽いIoT」というところで私たちがやってきたことに時代がマッチしてきたかなという思いがあります。とは言いながらも今後も地道に、一件でも多くの皆さんのお困りごとや、多様なニーズにハードウエア製造の面からしっかり応えていきたいです。

 

 

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