【ネオス最前線】
新たにNintendo Switch市場へ参入
~進化するキッズ向け事業~

サービスアウトライン

 ネオスではキッズ向け事業を推進しており、これまでに NTT ドコモの「dキッズ」、Google の「Google Play」、Apple の「App Store」などに多数の キッズ関連アプリを投入してきました。その中の一つ【クレヨンしんちゃん お手伝い大作戦】ではGoogle Play 、App Store、Amazon Appstoreにおいて「教育」や「親子向け」などの複数カテゴリにおいて人気ランキング1位を獲得するなど、キッズ向けコンテンツプロバイダーとしての地盤を着実に固めています。NintendoSwitch

 こうして培ったノウハウを活かし、さらに事業を拡大すべく Nintendo Switch 向けソフト市場に新たに参入しました。 第一弾として、女児に絶大な人気を誇るキャラクターを保有するサンリオとサン宝石の両社とライセンス契約を結び、ネオスでは初のNintedndo Switch 向けソフトとして【ぷるきゃらフレンズ ほっぺちゃんとサンリオキャラ クターズ】(パッケージ版・ダウンロード版)を 2019 年 7 月に発売しました。

 ネオスでは、今後もNintendo Switchをはじめとしたさまざまなプラットフォームへ向け積極的なコンテンツ及びサービスの展開を行ってまいります。

 


Key Person ⅠNintendoSwitch事業

コンシューマ&コンテンツ事業部 統括部長 長嶋 朗

 ネオス創業時メンバーの一人として、アプリ開発やキャラクターコンテンツ事業を牽引。世界で500万ダウンロードを突破したキッズ向けアプリ【クレヨンしんちゃん お手伝い大作戦】も手がけた。ものづくりが心底好きで、「映画やゲームのソフトをたくさん買うが、熱心に見るのはメイキング映像や制作秘話の類ばかり。名作は相当面倒くさい制作過程をしっかりやっていることがわかり勉強になる」と熱く語る。

ワールドワイドを見すえたコンテンツ力でSwitch市場へ

長嶋 我々は知育学習の分野にフォーカスしてきたので、得意とするターゲットは未就学児から小学低学年くらい。親が財布を握り、安心して与えられるものを渡すという環境の中で、子どもたちが持っていたり買いたいものは何か。その答えの一つが任天堂のコンシューマゲームでした。中でも国内市場で3,300万台と一番売れていたのはDSでしたが、DSの市場は当然競争が激しく入り込む隙はそうありません。そしてDSから3DSを経てNintendo Switchが出てくるというとき、各社がSwitchに対して様子見をしているなかで、我々も当初、3DS向けタイトルで検討していたのですが、SwitchがDSの代わりになるんじゃないかという流れが見えてきました。それならばチャレンジではあるが、競合のまだ少ない今、Switchの可能性にかけてみようと。
 ただ、我々はゲームメーカーとしての顔はなかったので、いかに認知してもらうかが課題としてありました。そこで、ユーザーに広く知られたキャラクターを使うことがまず決まり、過去の任天堂系 ハードのキッズ向けタイトルを全部データベース化して、どんなジャンルのゲームをどこがつくっていて何本売れたかなど、かなり分析しました。そのうえで、やるからには知育の知見を活かして子どもが何かを養えるようなゲームを、と考えたときに「感受性を養う」というキーワードがでたこともあり、ゲームで育ってきた30~40代の親世代にも安心して選んでもらえるような、子どもの感受性を養うゲームをつくろうと方向性を決めました。

 もう一つはメディア戦略。小さな子どもたちは情報源が限られていてわりと画一化しているのですが、何を見ているのかというと、最近ではyoutube。それから女児は、「ちゃお」(小学館)「キャラぱふぇ」(角川)「キラピチ」(学研)などの雑誌を見ているんです。これらの雑誌に連載されている人気キャラクターとコラボすればメディアと一緒にプロモーションができる、そんな発想からサン宝石の子ども向けアクセサリーから出てきた人気キャラクターで「キャラぱふぇ」にも漫画が連載されている「ほっぺちゃん」に着目しました。サン宝石は女児向け商品の通信販売で200万人の会員を有していて、毎月「ほっぺちゃん」のファンクラブ会報を発信されている。ここも強みです。

 ただし、ワールドワイドまで狙うにはプラスアルファが必要と考えました。そこで、世界的にも認知されているサンリオキャラクターとのコラボを企画し、勝手ながら社内でコラボキャラクター案をCGで作成して、飛び込み営業で話を持って行ったんです。するとありがたいことに両社とも反応がわりとよく、「すごくかわいい!」とまで言っていただいて。そこから事業化が進み始めました。

 

Key Person ⅡNintendoSwitch事業

コンシューマ&コンテンツ事業部 統括部長 山口 直人

 コンテンツ事業において主に営業販売部門を統括しながら広く活躍。数々のプロジェクトを共に成功させてきた長嶋との強力タッグで、キッズ向けコンテンツ事業のマルチプラットフォーム戦略を推進する。趣味は登山。「夢は百名山を制覇すること。山は絶対にゴールがあって一歩ずつ近づけるのが魅力。仕事もそうできたらいいなと思っている」と話し、年間15~20回のペースで山々の頂へと挑んでいる。

 

一番ユーザーに届くプロモーションを追求

山口 事業環境としては、【クレヨンしんちゃん お手伝い大作戦】のヒットなどで実績ができて社内でもコンテンツ事業に対する注目度が高まり、「もっとやれるんじゃないか」「こういう知恵を入れていこう」といった前向きなスパイラルが生まれてきました。そして次のチャレンジとして、パッケージ展開も含めたマルチプラットフォーム戦略のなかでSwitch市場への参入を考えたときに、業界のいろいろな人に話を聞くと「ものすごく費用がかかるよ」とか「全部当たるとは思うな」と皆さん仰るんですね。参考になりましたが、自分たちが端から当たらないと思っていたら上手くいくわけがないとも思いました。販売を担う立場としては、限られた予算の中でどうすれば一番ユーザーに届くか、知恵を絞るしかない。今回であればメインターゲットである女児にいかに届けるか、あらゆる人から情報収集しながら徹底的にリサーチし、我々なりに精査したうえでプロモーションを考えていきました。

NintendoSwitch事業

 結論として導き出した今回のプロモーションの軸は3つあり、一つは子どもの情報入手ルートとしての雑誌媒体。長嶋がお話しした女児向け雑誌でのタイアップや読者モデル等を使った企画などに力を入れました。それから今や子どもたちがテレビと同じように接しているYouTube。3つめは、お店で実際に見てもらうためのPOPやプレゼントキャンペーンなど。この3つが主要なチャネルだと思っていて、年末商戦に向けてかなり力を入れてプロモーションを進めています。任天堂の流通担当の方から「このジャンルでここまでやったものはなかなかないですよ」と言っていただけましたし、我々としても手探りながらもやるべきことはやれていると自負しています。

 

ものづくりの情熱と、柔軟なビジネスマインドで

長嶋 今、別案件で新たな企画を進めています。ものすごくキャッチーなタイトルもあり、今後も継続して仕掛けていきます。もちろんその中でホームランが出ないと次に続かないので、気を引き締めているところです。また、我々はB to Bでタブレットを使った教育案件にも取り組んでいますが、そうしたクライアントはB to Cのところで苦労されているケースが多いので、我々がお手伝いできる領域はそこでも広がっていくと思います。私の役割は創り手ですが、「勝算を上げること」を意識していて、そのために業界のことを全部調べて腑に落ちないと先に進めないところがあるんです。山口はそこを良い意味で“良い加減”に「大丈夫ですよ」と背中を押してくれる存在。彼とは勝手に約束していることがあって、私のチームでは「営業がいなくても売れるものをつくろう」、彼のチームでは「たとえどんなポンコツでも売れるような組織にしよう」と。営業と制作でそういう関係が築ければ、お互いにリスペクトできると思っていますし、実際にすごく後押ししてもらえるので助かっています。

山口 商材が何であってもターゲットに最大限売れる露出の仕方を考えていくのが私の役割。でも、長嶋がダメだと思うものはそもそも出てこない、つまり一定のクオリティをクリアしたものしか出てこないとわかっているから、コンテンツの中身については口を挟まないし、安心して売れるわけです。我々はチームとして、キッズ向けの市場を開拓しているという自負があります。最初は「d キッズ」というドコモユーザー向けのクローズドマーケットの中でネオスのコンテンツを選んでもらうところから始まって、次にオープンマーケットと呼ばれるGoogle PlayおよびApp Storeにマーケットが広がり、そこでも実績ができて、その次に今、また違うNintendo Switchのプラットフォームでどこまでキッズ向け市場を開拓できるかチャレンジしている。ネオスがテクノロジーとコンテンツの両輪があることを強みとしてきたなかで、今回のチャレンジもそれらを融合させることができた良い一例にしていきたいですね。

NintendoSwitch事業

▼【ぷるきゃらフレンズ ほっぺちゃんとサンリオキャラ クターズ】についてはこちら
https://puruchara.com

 

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